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June 27th
2010

遊んでくれたイワトビペンギン

カテゴリー: My Falklands, Weblog, イワトビペンギン

前回、「次回は、地元新聞ペンギン・ニュース(3)を」、と書きましたが、気付けば、このホームページを公開してから2週間ちょっと。

 

フォークランドと言えば、ペンギンなのに、まだ純粋にペンギンだけという記事を書いていないのに気付きました。

ですので、今回は「ペンギン・ニュース」をお休みして、ペンギンの話題をば。

 

この写真は、去年TBSの人気番組だった「動物奇想天外」のロケ中に撮った写真です。

 

この写真は、去年発売になった人気の本、「ペンギンに会いに行こう!!」(ソフトバンク・クリエイティブ発行/ペンギン・スタイル著)の中(私のインタビューコーナーで)でも使われたのですが、実は、私のお気に入り写真の1つです。

 ペンギンに会いに行こう!!

水族館で、飼育員さんの後を追いかける姿を見て、イワトビペンギンに「人懐っこいペンギン」というイメージを抱いている方も多いかも知れませんし、上記の写真を見て、そのイメージを強くした方もいらっしゃるかも知れませんが、野生のイワトビペンギンは、「人懐っこいペンギン」というより、

 

「人間の存在を意に介さないペンギン」

 

です(笑)。

 

フォークランドで生息する5種類のペンギンのうち、ジェンツーペンギンの亜成鳥などは、非常に好奇心旺盛で、

 

 この写真のように、餌食になる(爆)ことはよくある話なのですが、イワトビペンギンが上の写真のように「自ら寄ってくる」ということはあまりありません。

 

ちなみに、野生のペンギンの観察に当たっては、ペンギンにストレスを与えないように、約5m(但し抱卵中の個体などの場合、もっと距離を取ることが望ましい)以上の距離を置くことを、地元の保護団体FALKLANDS CONSERVATION等が推奨しています。

 

私が毎年訪れているNEW ISLANDという島では、研究者らが滞在し、ペンギンそのほかの野生動物の保護を目的とした、様々な調査研究が行われています。

研究者らはほぼ毎年同じメンバーが集まるので、私もこれまでの滞在を通じて懇意になり、時々フィールド調査の手伝いをすることもあります。

その中で、イワトビペンギンやその巣にかなりの至近距離で接することがあるのですが、「なんだ、こいつら?」と嫌そうな雰囲気はバリバリかもし出すのですが(笑)、逃げたりはしません。

 

しかし、前述したように、ペンギンにむやみに近寄ること、特に抱卵や子育て中のペンギンに近寄ることは、例えイワトビペンギンやキングペンギンのように、逃げたりしない種であっても、相当のストレス(心拍数の増加など)をペンギンにかけることになる、というのは、様々な調査研究でも実証されています。

最近、フォークランドを訪れる日本人の数も増えているようですが、FALKLANDS CONSERVATIONが出している「各野生動物観察に当たって、それぞれの動物と取るべき距離」(ポスターがあちこちに貼ってあります)を参考にするなどして、動物たちに無用のストレスを与えないようにするということは、守って頂きたいと願います。

 

そして、ある程度の距離を取ってじっと座って観察するなど、ペンギンたちがリラックスできる環境を作れば、イワトビペンギンやジェンツーペンギン、キングペンギンといった種が、すぐ脇を通っていったりと、自然な形でペンギンに近づくチャンスはたくさんあります。

近づいてきても、じっと動かないで観察することがポイントです。我々から近づくのはナシですが、向こうから近づいてくるのをそっと見守るのはokです。

 

例えば、抱卵中のミナミオオフルマカモメなどは、推奨距離は50m以上です。抱卵中のミナミオオフルマカモメやアジサシなどは、人間が近づくと容易に抱卵を放棄します。

そして親が巣を離れるやいなや、狙っていた捕食者が卵をあっという間に盗んでいきます。

 

前置きの話が長くなりましたが・・・

 

上記の、去年の「動物奇想天外」のロケ中に撮った写真。

 

この時は、イワトビペンギンのコロニーで遠景を撮影していた時でした。

私の姿が映りこんでしまわないように、カメラマンらから離れ、岩陰に隠れてじっとしていました。

 

時間も大分経って、少々退屈してきた頃、遊んでくれたのが、あの写真のイワトビ君でした。

 

待機している最中、何羽ものイワトビが私のすぐそばを通過してはいたのですが、ほぼ、私の存在は無きがごとくあしらわれておりました(笑)

 

ところが、あのイワトビ君だけは、チョコチョコと私に寄ってきて、写真のように靴の紐をひっぱってみたり、ふくらはぎをつついてみたりと、好奇心旺盛な様子だったのです。

しかも、なかなか去らず、そんな調子で私と15分くらい遊んでくれたのです。

 

大分時間が経った頃、私はそっと懐からカメラを出し、あの写真を撮ったのです。

写真を撮っても別に驚くわけでもなく、相変わらずじゃれついてきます。

 

その後、次のロケ場所に移動したので、あのイワトビ君には「じゃ~ね~」と一言かけて(笑)別れたのですが、あの写真を見る度に、遊んでくれたあのイワトビ君と過ごした時間・空気感が心に蘇甦ります。

 

イワトビペンギンは毎年ほぼ同じ巣場所に戻ってきます。

またあのイワトビ君に会えるかな?などと考えるとほっこりとした気持ちになります。

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コメント / トラックバック12件

  1. うふふ・・・そのささやかな2人?の15分、
    かりそめながら深~く心に残るひと時でしたろうね。^^
    ほっこりが私にも伝染してきましたわ。

  2. 斎藤美香子 より:

    シャンティcocoさんへ

    ほっこり感で、シャンティcocoさんの落ち込み、少しでも解消されるといいんですが・・・(ノ_-。)
    ちと、心配しとります。

    でも、私も同じようなこと思ったことあります。
    若い頃なら、例えばガード下でぽろぽろ涙流して歩いてても、男性らの目が優しかったのですが、
    今ならきっと目をそらされるのではないかと(爆)

    最近気になっているのは、ティッシュが配られない場合があることですかねえ(爆)
    で、恨みがましくちょっと横目で見てると、やっぱり若い女の子には渡してるみたいな(爆)

  3. くみ より:

    動物の鑑賞には気をつけることが
    いっぱいですよね。見るとついつい
    興奮しちゃって近づいたり手を出したり
    したくなっちゃうけども彼らを守るためにも
    きちんとルールを肝に銘じなくちゃですよね。

  4. 斎藤美香子 より:

    くみさん

    でも、くみさんもいらした南アのボールダーズ・ビーチは、無法地帯ですよね(大汗)
    監視員がいない上、来るのはトクベツにペンギンを見にきた人じゃない普通の観光客も
    多いから、追いかけるわ、触ろうとするわで・・・(汗)

    で・・・日本人がリュックに詰めて持ち帰ろうとしたって・・・ひ~~~

  5. ずんこ より:

    すごいーコレ
    TABIさんったら、靴ひもも結べないの?
    おいらが結んでやるよーほら、どう?
    ってなかんじですね。
    いいなーお世話してもらって。笑

    そうなのですね、近づいちゃだめなんですね
    でも、前にも聞いたかと思いますが、↑のリュックに~
    えええええですよね、何度聞いても信じられない・・

  6. 斎藤美香子 より:

    ずんこさんへ

    ずんこさんも、ペンギン関係の野望あるんだもんね。
    まずは、「世界で一番遠い島」のペンギンか!?
    きっと世界一周で、いろんなペンギンに会っちゃうんだよね。フフフ

    ペンギンは、まあ近づいてもいいけど、推奨距離は保ったほうがいいという
    ことかなあ。ペンギンの行動に不自然なところがない(ストレスになっていない)
    ことを確認できれば、も少し近いのありかと思うけど、人間を恐れなかったり、
    存在無視したりで、向こうから近づいてくる種もいるので、大丈夫よ!

  7. ゆみ より:

    うわぁ~オオォォ・.。*・:,ヽ(*´∀`*)ノ・:,・.。*ォォオオ
    まさにペンギン天国ですね~♪
    フォークランド行ってみたいです♪
    でも必要以上に近づいてはいけないということなんですね
    日本でもペンギンをキャリーバックにつめて持ち帰ろうとした人がいましたよね!

  8. 斎藤美香子 より:

    ゆみさんへ

    コメントありがとうございます(≧▽≦)

    そうですね。野生のペンギンが見られるところは世界のあちこちにありますが、
    フォークランドが一番ペンギンたちと濃密な時間を過ごせる場所であると思います。

    あ~、日本でもそういえばそんな事件がありましたね(汗)困ったものですね。

  9. manchot より:

    真っ赤な目のイワトビくん、可愛いカチューシャ?のジェンツーちゃん。ペンギンの輪に入りたい!!

    それにしても、ペンギン、人見知りしないところが羨ましいな。

  10. 斎藤美香子 より:

    manchotさんへ

    manchotさんのお気に入りのコは誰ですかあ~(*^o^*)

    私はイワトビ君ですよ~(≧▽≦)

    ちなみにmanchotさんはフランス語専攻だったのですか?
    私はフランス語第二外国語でしたが、大分忘れました~(ノ◇≦。)

  11. manchot より:

    と、とんでもありません。英語が超苦手(常に赤点)な、高卒の普通の女性です。
    たまたま買った、ペンギン本にペンギンの各国語が書いてあって、気にいって使ってます。
    しかし、ほとんどの国語が、「ぺ」か「ピ」で始まるのに、なぜ、フランス語だけがまったく異なるのか不思議です。

  12. 斎藤美香子 より:

    manchotさんへ

    あ~、調べると深そうですね。
    別に語族の問題ではないみたいですものね。
    スペイン語もフランス語も同じ語族だけど全然違う・・・

    manchotさんもかなりのペンギンなお人とお見受けします≧(´▽`)≦
    今後ともよろしくお願いします♪

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  • 斎藤美香子: シャンティcocoさんへ cocoさん、おひさぁ~~(#^.^#)...
  • シャンティcoco: ふぅ。やっとここに入れた・・・ と思ったら、...
  • 斎藤美香子: ようめさんへ ようめさん、コメントありがとう~~(#^....
  • 斎藤美香子: ダニーへ コメントありがとう。年末風邪ひいた時にビタミ...
  • ダニー: (=^・・^=) 向こうに住んでて、こちらにはたまに仕事で来るんでし ょ?...

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