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September 11th
2010

石油汚染ヒゲペンギン、保護される

カテゴリー: My Falklands, Weblog, フォークランドの最近のニュース

 

本日フォークランド在住の友人から連絡があり、8月下旬に、重油まみれのヒゲペンギンが一羽、私も8年来会員になっている現地の保護団体、FALKLANDS CONSERVATIONに保護され、現在保護施設でリハビリ中だということを聞いた。


(写真:FALKLANDS CONSERVATIONのニュースレターより) 

以前の記事で紹介したことがあったが、ヒゲペンギンはフォークランドで繁殖するペンギンではないが、時々この海域に迷い込み、陸上でも迷いヒゲペンギンの姿が目撃されることがある。

石油汚染の被害を受けた個体では、去年の1羽に引き続き2羽目である。

 

友人からの情報では、汚染の状態はそんなに深刻ではなかったため、発見後ただちに保護→洗浄→人工餌付けで、現在は状態も安定しているとのこと。体力が回復し、羽毛がウオータープルーフ力を回復したら、野生に戻すという。

 

ヒゲペンギンが保護されて数日後、また別の場所で、今度は石油まみれのイワトビペンギンが一羽保護されたそうで、洗浄され、現在はヒゲペンギン同様のリハビリの段階にあるとのことだが、こちらも回復は順調とのこと。現在は2羽で保護施設で暮らしているようだ。

 

両方とも状態がそう悪くなく、野生に戻せそうなのは本当にいいニュースなのだが、人口の少ない、しかもその少ない人口のほとんどがスタンレーに集中しているフォークランド。人の目が届かない海岸線は、人の目の届く海岸線の何百、いや何千倍あることだろう。

それを考えると、人知れず石油汚染などで命を落としているペンギンや海鳥類も多く、発見され助かっているのはその何百分の1ではないかと思う。

 

去年、フォークランドで、石油汚染で保護されたペンギンの数は、キングペンギンが4羽、ジェンツーが1羽、イワトビが3羽、ヒゲペンギンが1羽。いずれも野生に戻すことには成功している。

近年ペンギンの石油汚染被害は、南米でもよく見られ、マゼランペンギンが大きな被害を受けているようだ。

 

以前の記事でも書いたが、現在フォークランド沖では大規模な油田開発が進んでいる。この開発が商業規模になり、この海域をより多くのタンカーや船籍が行きかうようになれば、こうした被害はもっと増えることが想像される。

 

今年もペンギンたちが繁殖のために、フォークランドに戻ってくる季節になった。マゼランペンギンはもうすぐ、10月になればイワトビペンギンも戻ってくる。

繁殖に影響を与える気候や餌生物の状況は今年はどんなものか・・・去年は繁殖初期に雨が多く、あまり繁殖成功率が良くない年だった。今年は安定した年になることを願うばかりだ。

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コメント / トラックバック8件

  1. ヒゲちゃん、イワトビちゃん、回復に向かっていて良かったです。
     もし、フォークランドで油田開発が始まったら、絶対、近海でタンク内を洗浄する船や、事故がありそうなので心配です。だって、今回のペンちゃんだって、近海の漁船が原因なのでは・・・・。
     署名とか、募金(小銭しか無いけれど☆にひひひひ)とか、遠い日本からでもフォークランドの自然活動に役立てることなら手伝うニャリ。

  2. ヒゲペン より:

    こういう形でヒゲペンギンの写真を目にするのはつらいです。
    大規模な油流出事故でなくても、こうして被害を受けるペンギン達がいるのは可愛そうです。あ、ペンギン以外の生物も。
    油田開発が本格化すると、こういうケースが増えてしまうでしょうね。

  3. 重油流出事故によるのではなく、そんな被害が出ているのですか!@@ シラナンダ! 
    これらペンギンの被害が油田開発による日常営業で起こりうることならば、油田操業は取りやめられるべきではないのだろうか・・・・。
    (地元の人にとっては、目に付くペンギンの被害を秤にかけても油田の方がありがたい・・・ということで、やむをえない被害なのでしょうか。)
    こういうのに、シーシェパードとかは抗議しないんですかね。-。-;

  4. くみ より:

    ため息が出ますねぇ。
    きっとこれもほんの氷山の一角ですね。
    1つの種が危機に瀕するたびに人類と地球が
    目に見えない大きなものを失っているとしっかり
    自覚したいなって思います。

  5. 斎藤美香子 より:

    ふりっぱーちゃんへ

    「かわいい・・・」っすか| 壁 |д・)

    ホントに順調でよかった。著作権があって載せられないけど、画像見たら大分元気そうでした。
    そうなの。現在の汚染は、漁船のバラストとか流出オイルだから規模が小さいけど、この海域を航行する船が増えたら、絶対被害規模は大きくなるはずで・・・(><;)

    お互いこれからもこの聖域を見守っていきましょう。

  6. 斎藤美香子 より:

    ヒゲペンさんへ

    この記事を書きながら、ヒゲペンさんのことを思い出していました。
    著作権の関係上画像は出せないのですが、洗浄後リハビリを受け、大分元気になった姿の画像を見ました。
    あの画像を見る限り、元気に海に戻れると思います。

    そうですね・・・今のこの海域での汚染は漁船からのバラスト被害程度ですが、大型船の航行が増えれば・・・
    事故が起きなくても、汚染は絶対避けられないですものね・・・

  7. 斎藤美香子 より:

    シャンティcocoさんへ

    そうですね。流出事故がなくても、漁船のバラストや、漁船の座礁で流出する燃料など・・・いろいろありますからね。

    ペンギンや珍しい生物がいるがゆえにここに来る観光客による観光収益も決して小さくはないのですが、それでも、漁業権売買や石油開発などの収益の方が圧倒的ですからね・・・
    ホントに観光しか収益がない!!とか言うなら、生物保護が何より優先されるとは思うのですが・・・

    シーシェパード・・・フォークランドが英領土であることを考えると、絶対動かないような気が(汗)

  8. 斎藤美香子 より:

    くみさんへ

    そうですね。くみさんの言うとおりまさに「ほんの氷山の一角」ですね・・・

    そして人間がようやく危機感を持ち始めたような事象(ホッキョクグマの減少とか)も、本来もっと危機感を持たなくてはいけないような事象のほんの氷山の一角なんでしょうね・・・

    くみさんみたいに関心を示してくれる人が、もっと増えると、状況は変わっていくと思うのですが・・・

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  • 斎藤美香子: シャンティcocoさんへ cocoさん、おひさぁ~~(#^.^#)...
  • シャンティcoco: ふぅ。やっとここに入れた・・・ と思ったら、...
  • 斎藤美香子: ようめさんへ ようめさん、コメントありがとう~~(#^....
  • 斎藤美香子: ダニーへ コメントありがとう。年末風邪ひいた時にビタミ...
  • ダニー: (=^・・^=) 向こうに住んでて、こちらにはたまに仕事で来るんでし ょ?...

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