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October 22nd
2010

青空トイレでの仁義なき攻防(1)

カテゴリー: Alaska(United States), My Mother Earth, Weblog

 

先日、フォークランドのカテゴリーで、「トイレに関するジョニー・ルーク(鳥)との攻防」について書いたのですが(→コチラ)、「フォークランド以外でも、青空トイレで苦労するところが何箇所かあるな・・・」とふと考えました。

 

そんなところの1つがアラスカやカナダのユーコンなどです。

アラスカと言えば、「アラスカが呼んでいる」ということで、植村直巳さんに関するロケハンをした時のエピソードなどを書く予定で、第一回目の記事を以前あげましたが(→コチラ)、そのまま2ヶ月以上も放置してますね(大汗)。

これについては、また今度の機会に書くとして(失礼!)、今回はアラスカでの「青空トイレの苦労」について書いてみたいと思います。

 

「アイツさえいなけりゃ、もっとアラスカに行きたいのにな・・・」と思う生物があそこにはいます。アラスカの州鳥はライチョウですが、現地では「アラスカの本当の州鳥は蚊だ」というジョークがよく聞かれますし、それをパロディーにしたおみやげ物などもたくさんあったりします。

私が初めてアラスカを訪れたのは、先述の植村直巳さんのロケハンのためで、季節は6月でした。つまり、蚊が最も多いシーズン。その後9月と10月にもアラスカを訪れましたが、その頃は大分数も少なくなりそんなに苦労はしなかったのですが、6月に行った時は結構大変でした。

あの時は車で州内を大移動したのですが、デナリ国立公園やフェアバンクスなどへ続くハイウェーなどは、ところどころに公衆トイレがあり、それを利用できます。でも、そうした公衆トイレがない、もしくはあまりないハイウエーもあって、そういうところでは車を停めて、林などに分け入って人目のつかないところで青空トイレ・・・となるのですが・・・

とにかく6月のアラスカは、アンカレッジの町から離れれば、「空気に灰色の色がついている」くらい蚊がいるのです。湿地帯や湖沼、川などが多いためですが、とにかくいるのです。

車で旅をしていると、車の前面には蚊の死体がびっしりつきますし、何より、車を駐停車させると、車の暖気や排気ガスに反応するのでしょうか・・・まさにわらわらと車の周囲に寄ってきます。

トイレでなくとも、景色のキレイなところに出くわすと「ああ・・・車を停めて外に行こう」と車を停めるのですが、車を停めると、寄ってくる蚊で周囲の空気は灰色に見えるくらい・・・頭からすっぽり被る防護ネットはあっても、あの集団羽音にはなかなか耐えられない・・・。

でもとにかくトイレは外に出なければいけませんから・・・トイレットペーパーを握りしめ、気合を入れて車の外に出ます。

大音量の集団羽音の中、とにかくめちゃくちゃに手を動かして蚊を払いながら林に駆け込みます。そして次はいよいよズボンを下げて・・・ここからが戦いのクライマックスです。むき出しになったお尻や足の周辺を手でペチペチ叩きながら、必死でコトを致すのです(爆)。

そして再び、車まで必死で走ります。次の戦いは「いかに短時間でドアの開け閉めをするか」です。ドアをちょっとだけ開け、体をさっと滑り込ませますが、それでも何匹も車内に入ってしまいます。そいつらを必死で叩き潰し、ようやく一息つく・・・という感じでした(笑)。

 

アラスカの蚊は、日本の蚊に比べると非常に大きいのですが、日本のに比べると、格段に鈍くさいので、つかまえるのは容易です。なので、1匹の脅威としては日本の比ではないのですが、とにかく集団攻撃で来るので厄介なのです。

地元の人は毎年そんな環境で暮らしているので、慣れたものです。私がロケハンで訪れた先では、大自然の中、トレーラーハウスで暮らす人などもいて、そこで外でのバーベキューに招待されたりしたのですが、これもなかなか蚊のために大変でした。

相手は蚊にはなれているので、悠然とかわしているのですが、慣れない私は心穏やかではいられません。でも、あまり神経質な様子を見せると相手にも悪いので、私もなんとか悠然と構えている「フリ」をし、仕事の話や世間話をしなければなりません。これもなかなかに大変でした。

ロケハンの途中では、大自然の中の一軒宿・モーテルなどにも泊まりましたが、この中にも蚊がいっぱい。勿論蚊がいるのを見越して日本から蚊取り線香を持ち込んではいたのですが、「火を使うから危ないから部屋で使っちゃ駄目」といわれることが多くて・・・なので、寝る前に必死で部屋の蚊を手で退治して・・・という感じでした。

その後アラスカに行く時は、電子蚊とり器(アメリカは電圧同じですので)を持参するようにしました。

 

「青空トイレに苦労するところ」で、今回はアラスカを取り上げましたが、次回は、同じお題で、厳格なイスラム国であるパキスタンを取り上げてみようと思います。

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コメント / トラックバック20件

  1. リリス より:

    TABIさん!こんばんは☆

    私の育ったところは南の地方の田舎でしたので青空トイレは子供の頃よく経験しましたよ(笑)
    草むらにいくと蛇に遭遇しないかどきどきでしたけど(汗)
    しかしものすごい蚊の大群なんですね!まさに「蚊との闘い」ですね!
    たくさんの蚊がお尻に目掛けて飛んでくるのを想像して叫びたくなります!
    そんな環境の中のお仕事、ほんとご苦労様です!
    今年はデリーでデング熱が大流行しました。
    蚊によって媒介される伝染病なのでインドでは神経質なほどに蚊に注意してます。

  2. トム より:

    所変われば・・・ですね(*_*;
    用を足すだけでも凄い労力ですよ(汗)

    虫よけスプレーとか役目果たさずなのでしょうか?!
    いっそ、おむつでいい!とか言いそうですヽ(^o^)丿

  3. 夜梅 より:

    ラップランドに行った時に蚊の多さにうんざりしましたが、
    アラスカに比べたらどうってことなかったんですね。
    そう言えば、ニコル氏がアラスカの蚊のすごさについて言及してましたわ。
    でも具体的には書いてなかったから、「ふうん」としか思わなかった。
    まさかこんなすごい状態だとは~。
    頭からかぶる防護ネットとか、すごすぎ(笑)

  4. manchot より:

    鳥の次は蚊ですか(^^;

    自然っていいなと思う反面、ここまでの自然は遠慮したいです。

    「お尻をたたきながら」
    蚊にとっては、絶好の餌場?叩かれ死にゆく仲間を横目に、必死で向かっていく!!
    感動ですね(そんなわけない)

  5. 斎藤美香子 より:

    リリスさんへ

    コメントありがとうございます。リリスさんの所はコメント欄閉じてらっしゃるので、ここでたくさん書いちゃいますが、毎回楽しみに読んでいますよ。90年代~00年代初めは年平均5~6回取材ロケハンで訪れていたインドでしたが、最近はさっぱり。最後に行ったのがもう4年前ですから、リリスさんのブログを読んで、最新情報を得ていますよo(^▽^)o

    デング熱は怖いですよね。私もインドの辺境地取材の時は、狂犬病・肝炎・コレラ・マラリアとバッチリ対策してましたが、一度ペストが流行ったことがあって、この時だけは本当に怖かったです。ねずみが夜走り回るような宿に泊まっていたので、マスクして寝てました。ペストなんて中世の病気、という感覚でいたので、流行した時は本当に驚きました。

    これからも、インドのいろいろな最新情報楽しみにしていますね♪

  6. 斎藤美香子 より:

    トムさんへ

    蚊は・・・刺されるのもいやだけど、あの羽音が苦手ですね・・・。
    集団で来るとすごい音ですよ。ひ~~~。

    虫除けスプレーは、日本製のはディート値が低くて効き目が弱いので、現地の強力なのを使ってましたが、効き目あったのかなあ・・・確かにあの圧倒的な数を考えると刺される数はさほどでもないのですが、果たしてそれが虫除けのおかげなのか、或いは鈍くさいせいなのか(→ホントに鈍くさいんです:笑)・・・。

    おむつはダニーにあててあげてください(爆)

  7. 斎藤美香子 より:

    夜梅さんへ

    ラップランド・・・私が行ったのは8月だったので、比べられないかもですが、アラスカの6月は、ホントに凄かったですよ。この時はキャンプをせずに済んだのだけが幸いでした。キャンプだったらつらかったと思います。
    9月くらいになると、大分減るし、寒くなってきて蚊も弱るのか、あんまり気にならなかったのですが・・・。

    ホントに「ああ、この雄大な景色の中にじっくり浸りたい」と思うような場所がたくさんあったのですが、蚊のために断念しなきゃならなくて残念でした。あ、蚊もいやですが、あの小さいサンドフライも嫌いですY(>_<、)Y

  8. 斎藤美香子 より:

    manchotさんへ

    そうですね。おっしゃる通り、お肉がやわらかく血も美味しそうなお尻は、格好の餌場ですね(爆)。
    でも、本当に滑稽極まる姿で奮闘してたんだろうな、私(爆)。

    本文にも書いたのですが、大きさが日本の蚊の比ではないんですよ。で、動きも割と遅いので、手でパンパン簡単につぶせる感じでした。車の前面にも車にぶつかって死んだ蚊や虫たちの死骸がびっしりついて、ガソリンスタンドで洗い落とすのが大変でした。

    蚊に比べれば、鳥なんてず~~っといい方ですね (^o^;)

  9. マツケン より:

    集団で襲い掛かる蚊、神経質な人は発狂しそうですね。
    私の幼少時、父が牛を飼っていたのですが、その牛に群がる蚊も凄い数でしたよ。
    一叩きで手の平には数匹の蚊が・・・・
    当然家の中にも入ってきて、味噌汁に飛び込まれることもしょっちゅう。寝る時は今じゃ懐かしい蚊帳!!
    アラスカも行ってみたい場所の一つ。蚊帳持参で大自然の中に飛び込んでみたいな。

    お尻周辺をぺちぺち叩きながらフンバルTABIさん。仕事とは言え、楽しんでいる雰囲気が良いですね。

  10. かよぱ より:

    ユーコンのイメージは、カヌーで下る野田知佑 さんの写真のイメージで、ゆったりしたおだやかな感じだとおもってましたが、実は、蚊との戦いなのですね。私がデナリに行った時は、蚊の時期も終わってたみたいで、よかったです。トイレでパンツをおろすたびに、蚊と闘うのは、すごい、すごいストレスですよね。。。
    TABIさんが、旅日記出版したら、絶対買います。面白そうだもん。

  11. 斎藤美香子 より:

    マツケンさんへ

    コメントありがとうございます。
    私も神経質ではないのですが、あの集団羽音には参りました。
    慣れた人だと、外国人でも防護ネット被って、平気でキャンプしたり釣りしてたりするんですが・・・

    牛にはハエだけでなく、蚊も群がるのですね・・・って当たり前か。
    実家の犬も犬用の蚊取り線香やフィラリアの薬とか対策してるもんなあ・・・。
    蚊帳はなつかしいですね。

    マツケンさんとアラスカ・・・なんかすごく似合いそうですし、間違いなく気に入られると思いますよ。
    蚊が少なくて紅葉(黄葉ですね)が楽しめる初秋お勧めです。

  12. 斎藤美香子 より:

    かよぱさんへ

    おお!!野田さんをご存知ですか!!私大ファンなんですよ。
    本もステキだけど、本人も渋くて好きです♪
    野田さんくらいになると、もう蚊にも慣れたという感じではないでしょうか。

    デナリあたりは標高も高いし、ちょっと寒いので、6月でも低地に比べると蚊は少なかったです。
    風が吹いていると蚊も飛ばされてあまり気にならないのですが、風がない日は悲惨でした(涙)。
    でも、ホントにやつらトロいせいか、思ったほどは刺されませんでした(笑)

  13. ずんこ より:

    うわーーん!!!パンツさげたくないよう。
    あたい、こんな状態ならおむつデビューしそう。笑

    アラスカはいつだと蚊に襲われないで済むのでしょう・・。
    寒くなればいなくなるのでしょうけど・・
    いい塩梅のオススメの時期ってあるのでしょうか?
    ・・ということは、シベリアも夏はやばいんですかね??

  14. 斎藤美香子 より:

    ずんこさんへ

    おむつデビューですかっ(爆)

    アラスカは9月中旬を過ぎると、気にならない程度になります。風があると真夏でもそんなに気にならないかも(飛ばされるから)ですが、風がない時は悲惨ですよ。その頃は黄葉もキレイでお勧めの時期です♪

    ツンドラ、湿地帯、湖沼が多い場所はやっぱり蚊は多いですよね。
    シベリアも湿地帯とかツンドラにはいるけど、全部が全部そんな場所じゃないし・・・。まあ、いるところにはいると聞きますが、そこは礼文島での経験を生かして(爆)

    って、シベリアもうろうろコースに入ってるんですね★

  15. にゃり より:

    おそろしい!!
    日本の蚊なら、蚊取り線香でだいぶブロックできるんですが、アラスカの子たちはどうなんでしょ…。
    部屋の中では使えなくても、せめてトイレのときぐらいは!
    腰に下げるタイプのやつを常備で(笑)

    昔中国の砂漠地帯に行ったときに、青空トイレを経験しました。
    公衆トイレより気分よかったです(笑)

  16. ハチコ より:

    6月のアラスカはこんな熱い戦いが繰り広げられているんですね(笑)
    そんな事は知らずに8月の終わりから9月の初めにかけて行って良かったです。
    蚊はまぁまぁいましたけど、ノロマであんまり刺す気もなさそうな蚊ばっかりでした。
    そういえば防護ネットってズボンタイプしか見ないですね。
    スカートタイプだったら青空トイレの時に便利な気が。

  17. 斎藤美香子 より:

    にゃりさんへ

    ご無沙汰してましたがお元気ですか?
    アラスカでも外で線香焚きましたが、効き目はありましたよ。何より日本のより相当鈍くさいので(笑)。

    部屋の中では「危ない」という理由もよく言われましたが、それと合わせて、「自分も燻されるし、体に悪い!!」って言ってたアラスカの人も結構多かったです。「へ~、そう考える人も多いんだあ~」、と思いました。

    中国の砂漠地帯ですか!!北西部の方かな?はたまたタクラマカン砂漠?
    真っ青な空の下でだったのでしょうから、気持ちよかったでしょうね。
    タクラマカンで以前取材をしたことがありました。

  18. 斎藤美香子 より:

    ハチコさんへ

    そうですよね~。
    8月の終わりでもいるところはいるけど、デナリの方とか標高あるとこなんかは、あまり気にならないくらいになりますよね。
    ほんとに鈍くさいんですよね(爆)でも6月はホントにすさまじかったです。

    防護ネット…頭から被るやつを持ってましたが、確かにスカートタイプはないですね(笑)。

  19. リラックマン より:

    \(@^>^@)/ ぶ~~~~~ん

  20. 斎藤美香子 より:

    リラックマンさんへ

    ブーンって・・・(@ ̄Д ̄@;)
    ハエでっか?(爆)

    そちら、台風上陸しなくてよかったね。

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  • 斎藤美香子: シャンティcocoさんへ cocoさん、おひさぁ~~(#^.^#)...
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