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March 16th
2011

被災地仙台・及び福島第一原発近隣住民より現地報告(1)

カテゴリー: My Life / My Disney, Weblog, 東日本大震災

 

漸くネットが復旧しまして、この記事を書いております。

この度は、皆様に大変なご心配をおかけし、まことに申し訳ありませんでした。
友人・知人からのメール等によるたくさんの地震お見舞い・ここへの励ましのコメント・かつて使っていたアメブロ(→ネット環境がない今朝までは、携帯から投稿出来るのがアメブロだけだったので、アメブロに投稿しておりました)へのコメントやメッセージなどを頂きながら、ネット環境がないことにより、個別の御礼は一部の方々に、しかもごく簡単にしか申し上げられず、大変失礼しておりましたこと、どうかご容赦ください。

 

さて、まず今回の地震による、個人的被災について振り返りますと・・・

 

地震による家屋倒壊は、幸いにも免れましたが、屋内が足の踏み場もない状態。ガラスなども散乱しましたので、その後の停電時には真っ暗な中で難儀しました。地震と同時に、電気・水道・ガス・電話などすべてのライフラインが断たれました。
停電で暖もとれないので、布団に猫と包まってすごすしかなく、また今後の状況を案じて、乏しい食料は大切に、冷蔵庫に残った期限切れのジャムやマヨネーズなども含めて、細々と食いつないでいた状況でした。

最初の2日間は震度3~4の大きな余震が頻発し、眠るのも難しい状況でしたが、周辺でも家屋倒壊や倒壊の危険から避難所や車で寝泊りの方々も多い中、自宅で過ごせたというのは、本当に恵まれていたと思います。
また何より今回の地震では、仙台市内については、津波にあった西部の状況は壊滅的で、たくさんの犠牲者が出ましたので、命が助かっただけで幸運としか言えません。私の実家は先述のように件の原発の近く。津波被害などもあり、宮城・岩手・福島で、まだ安否が確認できていない友人・知人もおります。

 

地震翌日から、一部商店は開店しておりましたが、どこも食料物資を求める人々の長蛇の列。それでも何とか最低限の食料を確保するために、相方と山を下り、市内を食料を求めてさまよいましたが、もくもくとザックを背負って歩く人々がたくさんいる市内の様子は、本当にまるで夢のようにしか見えませんでした。何とか1日1食ペースくらいで行けば1週間くらいは持つくらいの最低限の食料を手に入れ、また山を歩いて帰宅。

タイミングの悪いことに、我が愛車レガシーのガソリン残量はわずか。しかも早々にガソリンスタンドがダウンしたところが多かったので、少ない残量で何度か並びましたが行きわたらず。現在は完全に在庫がなくなったので、車はあきらめています。車は、原発の緊急時に両親を救出に行く時のために、用意しておきたかったのですが・・・。

水も、地震の2日後くらいに中心部で一部水道が復旧したので、中心部からがんばって山に運びました。同じく中心部で電気が復旧したと聞いて、携帯の充電に山を下りました。
今回NTTが市内で公衆電話を無料開放したのですが、私たちの地域の公衆電話は一台も使えませんでした。

 

インフラに関しては、地震の2.5日後に電気復旧しましたが、これが涙が出るほど感動しました!電気があるとないでは全く違います。屋内に飛び散ったガラス片の小さい破片も、ようやく掃除機で取り除くことが出来、ガラス片のない場所だけに閉じ込めていた愛猫にも、安心して家の中に放すことが出来ました。そして電気の復旧は何より後に述べる、「今回一番困ったこと=携帯の充電」に関して、解決されました。

電話は本日復旧し、こうしてパソコンに向かえるようになりましたが、残りのガスについては、最短で1ヶ月、水道に関しては未定だそうです。
水やガスがないとお風呂も調理も出来ませんが、ずっとずっと悲惨な場所で避難生活を送っている方々のことを思えば、それらは苦でも何でもありません。
暖房も、灯油がないので、小さな電気ストーブと布団と厚着でしのぎますが、これも、着のみ着のままで避難所暮らしの方々に比べれば、何でもありません。

 

地震直後、何より困ったのは、福島の2箇所、うち1箇所は件の福島第一原発の5キロ圏内に入る、両親のいる実家にいる家族に、携帯を含め全く連絡を取る手段が2日ほど失われた時でした。

それでも通話は出来ないものの、私の住んでいる山(高台)から何キロか歩いて降りれば、メールは使える状態でしたので、携帯メールを使える妹を通じて、地震の2日後の夕方に漸く妹一家と両親の無事を確認出来、そこに来て漸くほっと出来ました。

 

しかし・・・

 

 

まさか、震災の一番ひどい時期を過ぎてから、その何倍もの憂慮や恐怖、悲しみがやってくるとは思っても見ませんでした。

件の原発関係です。

件の原発から5キロ圏内に住む両親は、震災後早々と退避勧告に従い退避しました。その際、両親たちも含め、地元の人間は皆「数日で帰れる」と思っていたのです。実家には大型犬と猫がいるのですが、猫の方は慢性腎不全をわずらっている23歳の老猫。もう余命数ヶ月だけれど、治療などはせず、家で静かに見送ってあげようと家族で話していた矢先の災難でした。

慢性腎不全はストレスが対敵。車に乗せ、遠くまで渋滞の中移動すれば、すぐに絶命してしまうことが考えられ、両親たちは「数日経ったら戻って来れる」という意識で・・・それでも泣く泣く愛猫を置いてきたのです。愛犬の方は元気なので連れてきましたが。
聞けば、避難所の関係から、避難された方々は泣く泣くペットたちを置いてこなければならなかった様子。被災地に残されたペットたちのことを考えるのもつらいです。

 

そして今の状態・・・数ヶ月で戻れれてベスト。最悪は・・・家に戻ることが不可能なレベルの放射能汚染により、故郷の家や財産、土地すべてを捨てて、新しい土地でやり直さなければならないかもしれない・・・。そして私もあの美しい故郷に戻ることはないかもしれない・・・。

今の私は、生まれ育ったあの美しい故郷を失ってしまうかも知れないという大きな喪失感と、23年も家族同様に暮らしてきた愛猫の現在・・・一人ぼっちでもう水も尽きて寒いところで苦しんでいるだろう・・・

という悪夢のような悲しみに支配されています。

もちろん、両親の今後、そして原発がもっと最悪な状態になれば、今郡山に退避している両親も私も、退避勧告もありえます。そんなこともちゃんと考えなければならないのですが、現在のところは、故郷を失うかも知れないという恐怖心と、愛猫の今への絶望感だけで手一杯というところです。

 

それだけでも、こんなに気が滅入っているのですから、今回の震災でご親族を亡くされた方々、すべてを津波に流された方々のお気持ちはいかばかりかと・・・本当にそれを考えるだけで気が遠くなる思いです。

 

これまでも日本、そして世界で悪夢のような災害があり、そのたびにつらいと思ってきましたが、実際自分がその立場、あるいはその立場に近い状況にならないと、真のつらさはわからないのだと実感しています。

以前はそうした被災状況をテレビなどで見ても「お気の毒」とつらい思いになるだけでしたが、今は、見るだけで涙が出て直視できません。

 

以上が私個人の被災状況です。

 

最後になりましたが、今回友人知人から、そして、ブログ仲間の皆様からのたくさんの励ましを頂きました。本当にありがとうございます。ブログにコメントもたくさん頂いておりますが、追々お返事させて頂きます。個別に御礼申し上げられず本当に申し訳ございません。

 

また、励ましと一緒に、さまざまな有難いサポートや援助も頂きました。

私のために、食料や物資調達を試みて(物流の面から無理でしたが)、奔走してくださった方々、本当にありがとうございます。

ご自身のブログを震災以降ずっと私への情報提供のために使ってくださり、連日有益な情報をたくさん、たくさんあげてくださった方もいらっしゃいました。
パソコンが使えない中で、有益な情報をまとめてわかりやすい形にしていただき、それを携帯でチェックできたのは本当に助かりました。頂いた情報は被災地の友人知人にも知らせ、その方々も大変ありがたいと言っていました。本当にありがとうございます。

震災・原発被災関係で、避難先のご提供のお申し出をしてくださった方々もおられました。中には、航空券の手配までしてくださろうとした方までいらっしゃって・・・本当にありがとうございました。

医者という立場から、原発関係でマメに情報をくださった方もいらっしゃいました。ありがとうございます。

なかなか、こんな非常時で、愛猫への思いを閉じ込めて苦しかったのですが、そんな話を延々と聞いてくださり、気持ちを共有してくださった方もいらっしゃいました。ありがとうございます。

携帯からではアメブロにしか投稿できなかったのですが、これを、当ホームページのコメント欄やBBSにコピペしてくださった方々も、本当にありがとうございました。

ご自身のブログで、被災地への思いや援助活動への思いをつづり、発信してくださった方々もおられ、本当に勇気づけられました。ありがとうございます。

同じ故郷で育った幼馴染たち。同じく今回の原発問題で苦しむ同士、お互いに励ましあい、情報交換が出来、本当に心強い限りです。みんな本当にありがとう。

ペンギン関係者をはじめとした方々の安否情報がわかるようなサイトをすばやく立ち上げ、情報発信してくださった方々 もいらっしゃいました。携帯からでも見られるようにシステム調整など大変だったと思いますが、ここから情報を得られ、大変助かりました。ありがとうございます。

個別に御礼は書ききれないのですが、本当に皆様、ありがとうございます。

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コメント / トラックバック12件

  1. トム より:

    ごく僅かづつですが、やっとPCが使えるようになったんですね!
    文面を拝見すると、やはりこちらからの想像とかなりのギャップがあり・・・
    その中でご迷惑をかなりお掛けしたかもしれません(涙)
    すみません(p_-)
    でもそんな中での色々なやりとり、私の方が救われました。
    TABIさん、頑張ってください!!としか言えませんが・・・
    いろいろできることがあれば何でも言ってくださいね。

  2. Uk より:

    まだまだ困難は続く中とは言え、少しずつでも出来ることが出てきたのは良かったですね。
    私は情報提供など大したことは何も出来ず、ただ現地の方への邪魔にならないよう静かに
    して過ごすのが関の山だったんですが、復旧に向けての動きもこれから増えてくるでしょう。
    今しばらくの辛抱です。

    原発に関しては、知識の乏しい報道の混乱の為に必要以上の不安が煽られた感もあります。
    まだ予断を許さない状況ですが、予想出来る最悪の事態は少なくとも避けられそうです。
    希望を捨てず、足元をしっかり見つめて頑張りましょう。
    私もそろそろ食糧確保しないと・・・;;

  3. パブロ・ダニー より:

    (・ω・)/

  4. TABIさん。。。なんと言葉をかけてよいものか・・・。
    トムさんやすまみさんがTABIさんの言葉をコピペしてくださって
    私はTABIさんの無事がわかり、
    とりあえず安堵したのでした。(トムさん、すまみさん、ありがとう)
    みんな、TABIさんを思い応援してます。
    (もちろんTABIさん以外の今回の被災者さん全員に対してもだけど)

  5. manchot より:

    日常生活を普通に送ってる私が、被災者に何を言っても、何を書いても、その悲しみや苦しみに対して、単なる同情にしかならない気がして、どうコメントしたらいいのかわからないです。

    もう、いっぱいいっぱい頑張って来た人達に、これ以上頑張れ!とは言えない。

    必死で被災地を駆け巡ってる、援助隊の人達。
    目を覆いたくなるけど、これが現実。

    誰も悪くない。
    地球が人類に対しての怒りだとしても、それを1部の人間が背負うことではない。

    TABIさんの無事、上田先生のブログや、ペンギンスタイルのHPから確認取れた時、ホッとしました。

  6. くみ より:

    愛猫のことを思うTABIさんに
    本当にかける言葉もありません。
    『悲しみと希望は共存できる』
    絶望や不安と恐怖の中に小さくとも希望の光が
    TABIさんの心の中にさすよう祈ってます。

  7. 斎藤美香子 より:

    トムさんへ

    PCネット環境が復旧するまでは、ホントにトムさんがブログであげてくれた情報が、貴重な情報源でした。
    ホントにありがとう。
    あれから連日トムさんは私の下僕(爆)のように、いろいろ動いてくれて・・・

    もう頭あがりましぇ~ん(爆)

  8. 斎藤美香子 より:

    Ukさんへ

    Ukさんにも励まされました。ありがとう・・・

    って・・・被災地の人間に、逆に食料で心配されないでくださいよ(爆)

  9. 斎藤美香子 より:

    パブロ・ダニーさんへ

    (-^□^-)

  10. 斎藤美香子 より:

    シャンティcocoさんへ

    cocoさんも含め、改めてたくさんの方々に応援されてるんだな~~と、今こうしてコメント返ししていても、熱いものがこみ上げます。

    本当にありがとう!

  11. 斎藤美香子 より:

    manchotさんへ

    いえいえ、なんということを!!
    PCが復旧して、漸くここに頂いたメッセージが見られた時は、心のこもったメッセージに心が熱くなりました。
    本当にありがとうございます。

    被災地のペンギンたちも引き取られたり、元のとこが復旧したりして、大切にされているようで安心しました。

  12. 斎藤美香子 より:

    くみさんへ

    今読み返すと、自覚はあまりなかったけど、精神的にあまりいい状態じゃなかったんだな~とちょっとはずかしい(爆)。

    くみさん、震災以来ずっと深い深いメッセージをこめた記事を発信してくれてて、それを読むだけでも、元気をたくさんもらってます。ありがとう。

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  • 斎藤美香子: シャンティcocoさんへ cocoさん、おひさぁ~~(#^.^#)...
  • シャンティcoco: ふぅ。やっとここに入れた・・・ と思ったら、...
  • 斎藤美香子: ようめさんへ ようめさん、コメントありがとう~~(#^....
  • 斎藤美香子: ダニーへ コメントありがとう。年末風邪ひいた時にビタミ...
  • ダニー: (=^・・^=) 向こうに住んでて、こちらにはたまに仕事で来るんでし ょ?...

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