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April 21st
2011

故郷ついに警戒区域へ(2)

カテゴリー: My Life / My Disney, Weblog, 東日本大震災

 

前の記事では、取り急ぎ至急のお知らせとして、UKC JAPANさんのサイト記事を転載しました。

ここ(2)では、故郷がついに警戒区域になることについての、個人的な思いを書いてみたいと思います。

4月第2週始めに「11日以降を目処に一時帰宅の検討を。それ以降は警戒区域に」と発表されてから、大きな余震もあってのことでしょうが、その話に全く進展がないうちの「2日後の午前0時から発効」という突然の発表でした。

まあ、突然の発表にしたのも、「その前に自主帰宅して貴重品などを」と住民たちが殺到するのを避けるためでしょう。

「自主的に一時帰宅する人々が絶えないので」ということで警戒区域にし、立ち入り禁止に法的強制力を持たせることが大きな目的なわけですが・・・。

実際私も含め、着のみ着のままで退避してきた住民が、家に残してきた貴重品などを取りに行ったり、残してきた家畜やペットに餌をやるために帰宅していたり・・・それについては、全国の方々の間に賛否両論あるようですが、誰でも「着のみ着のままで何も持たずに退避してきた」という同じ境遇になれば、「貴重品や思い出の品々はもってきたい」という気持ちになるのではないでしょうか。そこは理屈や論理ではなく、そうした住民感情は、自分の生活を守る権利という観点からも、ある程度の理解をいただきたいところです。

賛否両論の「否」の方は、「一時帰宅により放射性物質が拡散される」という意見に代表されるのですが、とりあえず内部被曝は別として、外部だけを見れば、退避区域のボーダーで放射線量のスクリーニング検査をしていますが、私自身少しも計量器の針は触れることなく、また、99.99%の人も同じく計量器の針が少しも動くことはないという結果のようです。0.01%の人は、靴から少量検知され、しかも水で洗えば落ちるレベルであると聞いておりますので、外部の方に迷惑をかけるようなことはないと思われます。

実際、線量計を持ち込んで計っても、実は私の実家がある町内の大気中の放射能濃度はさほどではなく、地形的なものでしょうが、むしろそこより遠くに離れた地域の方がずっと高かったりします。ですので、内部被曝についても数時間程度の一時帰宅であれば、殆ど問題のないレベルと考えられます。

ということで、これまでは住民の皆さんの中には自主的に一時帰宅をされていた方々も多かったのですが、22日の午前0時から、警戒区域になるということで、非常に複雑な思いです。

勿論後ろを振り返ってばかりではいられませんので、今後もしっかり前を向いて生きていきたいとは思っていますが、今回の警戒区域への変更により、自分の故郷に長期間…ヘタをすれば一生帰れないのかも知れないという現実が、思いのほか重く心にのしかかってきています。

心残りはたくさんありますが、とりあえず物や財産は仕方がない。でも、生きているものに対しての未練はどうしても捨てきれない!

ペットや家畜については、退避先で飼えないから、とそのままにしていた飼い主さんもいるかと思いますが、先の記事にも書きましたとおり、UKC JAPANさんをはじめ、複数のペットレスキュー団体が現地入りしています。こうしたところでは、飼い主さんに代わって、一時預かりや一時里親さんの手配などもされています。

今後指定されるであろう公的な一時帰宅の際に、ペットを連れ帰り、こうした団体に預かりをお願いすることも出来ます。
是非とも救える命、救ってください。

残酷なことを書くようですが、現地のペットや動物がどれだけ危機的な状態にあるのかを知って頂きたいので書きますと、餌を与えられない家畜たちは家畜小屋でどんどん死んでいっています。
ペットたちについても、外にいる犬や猫たちは、ペットレスキュー団体が水や餌を与えているので、やせこけてはいますが何とか生き延びている個体が多いものの、室内飼いの子たちはどんどん餓死している状態です。多頭飼いの場合、残った子が先に死んだ子を共食いしている状態のようです。

本当に時間がありません。飼い主の皆様、どうか行動を起こしてください。お願いします。

 

また、実態のない放射能風評被害については、実際私の母の病院での差別、子供間での差別などいろいろ心の痛むことはたくさんあるのですが、こうした声はほんの一部の方々の「無知から来る誤解」であると信じています。

しかしながら、現代のようなネット社会では、こうした一部の方々の無知から来る誤解や、不確実な情報からの推測での無責任な発言はどんどん社会に拡散され、残念ながら、良識ある方々の心にも、疑問符を伴いながらもいくばくかの影として残ることもありますので、非常に危惧しております。

「原発で今まで散々潤ってきたんだから」というような声も聞きますが、潤ってきたのは実際原発があった一部の町のほんの一部の人たちだけ。そうした町では公共設備が周囲の町より充実していたなどはあるでしょうが、一般住民は皆さんはつつましやかな生活で、他の地域のなんら変わるところはありません。
隣接するわが町に至っては、原発で潤うこともなく、長年厳しい財政事情を抱えてきました。で、今回の退避区域に入ってしまったのですから、まさに貧乏くじをひいたようなものです。

今回の原発事故の補償問題は、残念ながら長期戦になり、その中での精神的疲弊は住民にとってとてつもないストレスになることは避けられません。
そうしたストレスを各自の努力で軽減し、精神的な健康を保つことも、非常に大切になってきます。

長くなってきましたので、「まさに我が意を得たり」という、私が尊敬し、ペンギン師匠と仰いでいる上田一生先生の記事をリンク(→コチラ)しますが、こちらに書かれている通り、意味のない自粛ムードは日本の経済を停滞させるだけ・・・これまでも、被災地外の皆様には義援金など多くの面で大変お世話になっているわけですが、長期的に今後も被災者の応援支援をしていただくためには、まずは、被災地外の皆様に日常を取り戻していただき、精神的にも冷静で健康な状態を維持して頂くことが大切であると考えます。

被災地の方々の多くは、被害にあわなかった人にも自粛して欲しいとは考えていないはずです。そうした方々にどんどん日本の経済を動かし、前向きな社会生活を維持して頂きたいと思っているはずです。

また、長期戦になる災害からの復興や原発との戦いの中で、被災者らが一時の心の安らぎを求めて余暇などを楽しむことについても、温かい目で見ていただければと思います。

これもほんの一部の心無い方々に限ったことと思いますが、たとえばお花見をしている被災者に「被災者はこんなところに来ている暇があるのか」など、心無い言葉を投げつけたりする方などもいるようです。

私も故郷を失い、両親も退避中ですが、今後も自分が使命感を持ってきた「野生ペンギンの保全」活動もどんどんやっていくつもりですし、自分の好きなTDRで余暇を過ごすなど、極力これまでの日常を少しずつ取り戻していくことを心がけていくつもりです。

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コメント / トラックバック8件

  1. じろ より:

    このニュースを聞いて一番に思ったのはタビさん、そしてタビさんが教えてくれたワンちゃんやネコちゃんたちの事です。
    ペットの事を可愛く思えどそこまでとても手が回らなかった飼い主さんたちや救助方法が分らなかった、今現在わからない方たちも多いと思います。どうにかこういう人たちが、タビさん達が活動されている機関のことを知る機会に恵まれますように、今現在命ある存在が一匹でも多く救出されますように願っています。

    警戒区域に入れるのは一世帯につきお一人、それも荷物制限があるというお話、これからどれくらいの間を故郷から離れて暮らしていかなければならないかわからない人たちに、せめて夫婦揃って帰宅してもらいたいです。それが無理なら少しでも多くの大事なものを持って帰れるシステムにしていただけないだろうか(できればその両方で)・・・せめて一人ダンボール一つ分は後付でトラックが収集してくれるとかいうのは可能だと思うのは素人の浅知恵でしょうか。。。

  2. manchot より:

    悲しいことに、何しても必ず非難の声が上がりますね。
    ペットを連れてたら「ペットなんか連れてきて」と言われ
    置いてきたら「ペットも家族といいつつ、見捨ててきたんだ」
    と言われる。

    放射能に関しても、正しい情報はどれなのか全く分かりません。
    放射線は
    これだけの量を浴びたらダメ。
    これだけの時間を浴びたらダメ。
    で、結局浴びてる量と時間を合わせた話しは出てこない。

    単位も、まちまちやし、研究者によって、言ってる事もバラバラ。

    原発で町が潤った?
    潤うんだったら、日本中の町が原発誘致するでしょう。

    あー、日本中のみんなが、TABIさんのブログ読んで、被災者に対して、正しい目で見てもらいたいです。

  3. 「自粛」って概念(言葉?)は日本にしかない・・・とTVでどなたかが仰ってたとか。--;(英語にも一応表現はあるよね?でも意味合いが相当違うか?自分のために節制するって感じ?日本は人のために自分を抑えるって感じ?)

    今の日本を覆っている「自粛」は「萎縮」であって、おかしいと思います。日本全国が大災害の避難民のようになっていては、応援もできない。しかも、暗い気持ちじゃ続かない。楽しみつつ、少しずつでも、いいから自粛せず色々な面から日本を支えていかねば!と私は思います。
    その際、羽目を外すようなバカ騒ぎなどこそ「自粛」でしょと思います。被災地へ行って写真取りまくってVサインの記念撮影してるとか、災害を利用したサギとか、無責任な噂を流すとか、そういうのこそ、「自粛」せい!なのである!と思う。

  4. 斎藤美香子 より:

    じろちゃんへ

    コメントありがとね~(涙)

    昨夜の0時で警戒区域に入っちゃったから、これまで家畜やペットに定期的に餌をあげにきてた人も入れなくなって(涙)。一時帰宅の実施も少しずつだから、一巡するのにも来月いっぱいかかるとか・・・(涙)
    昨夜産経発信で「厚生省がこの地域に残ってる家畜やペットの救済について検討を始めた」ってあったけど、ホントかなあ…こういう声が出るのはあまりにも遅いよ~(怒)というとこだけど、まあ出ただけちょっとほっとしたけど、やるなら至急やらないと意味がない・・・

    そうそう、一時帰宅は一世帯1人でバスに持ち込めるだけ(貴重品だけ)という話なので、それじゃあ納得する一時帰宅にはならないよね。バス以外にじろちゃんが言うようにトラックが来て、箱で受付とかしてくれればいいのに・・・。

    物を取りに行くのは遅れても影響ないけど、生きてる命は1日の遅れが命取りなのであせるよぉぉ~(涙)。

    あ、話変わるけど、ちゃんと病院ばっちり検査するんだよ!!

  5. 斎藤美香子 より:

    manchotさんへ

    manchotさんのコメントには、いつも心に響く言葉が必ずある。
    「何をしても必ず非難の声があがる」・・・そうなんですよね。どちらの選択肢をしても非難はされるんですよね・・・。まあ、いろいろな意見があってしかるべきだけど・・・でも、ぎりぎり弱ってる人を鞭打つような言葉は、ワンクッションおいて考えてから発言して欲しいですよね。

    いつも力もらってます。ありがとうございます。

  6. 斎藤美香子 より:

    シャンティcocoさんへ

    cocoさんの言うとおりなのよね~。「萎縮」
    なんとな~く日本全体がそんな雰囲気だから自分も自粛(ホントは萎縮だけど)しないといけないような気になったり、気持ちの優しい方々は、自分がしたいことを我慢して被災者の苦しみを少しでもわかってあげなきゃ、って思っちゃったり・・・。

    でも、ホントに健康的な環境にいる方々が元気でいてくれないと、日本は沈没しちゃう・・・被災者の応援支援が出来るだけの余裕も力もなくなっちゃう・・・

    cocoさんが言うように、長期戦になるのだから、無理したり暗い気持ちでは長期での応援も出来ないですよね。それを楽しみながら余裕のある形での応援が一番長続きすると思うし。

    あ~、被災地で記念写真とか、火事場泥棒とかは許せないですね。あとは、有名人が炊き出しにきたりするから、遠くから来て避難所に紛れ込む人もいるみたいです(怒)

  7. ペンギン大好き女子中学生 より:

    ニュースで「立ち入り禁止」になったと知った時、真っ先に頭に浮かんだのはペットレスキューの方たち、それから取り残されたペットたちのことです。
    ペンギン先生から「ペットレスキュー」のお話を伺ってからというもの、このブログを読むたびに「自分もレスキューに参加できたらなぁ」と思ってしまいます。
    中学校でも、原発によって取り残されているペットについては、先生でさえも何も言ってはいませんでした。そういった話の主語はいつも「被害にあわれた方々」です。やっぱり、ペットも人も同じくらい尊重されるべきだと思います。
    万が一の時のために、「ペット避難所」なんかがあるとものすごくいいと思います。
    私も、セキセイインコを飼っているので、「ペットレスキュー」に大切さはすごくよく分かります。
    本当に素晴らしいと思います!!

  8. 斎藤美香子 より:

    ペンギン大好き女子中学生さんへ

    コメントありがとうございます♪
    ペンギン好きの人って大抵他の動物も好きなんですよね。

    ペットレスキューに関しては、今のところことごとく国の動きに裏切られてますよ。

    最初は4月11日をめどに一時帰宅を設定と聞いたので、この時にペットを置いてきた人がペットを連れてきて、避難所に置けないのでしばらく愛護団体が引き取るというような手はずを整えていたのに、今や一時帰宅もいつになるかわからない上に、生き物を持ち出すことを許可するかどうかも今協議中だというし・・・。
    先日は、「この地域の動物を救出することも国で検討」という話も出たのに、これも全く進展なし・・・

    ペンギン大好き女子中学生さんのように「ペットの命も尊重すべき」という考えの人がたくさんいると思うので、本当に気がもめることですね。

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  • 斎藤美香子: シャンティcocoさんへ cocoさん、おひさぁ~~(#^.^#)...
  • シャンティcoco: ふぅ。やっとここに入れた・・・ と思ったら、...
  • 斎藤美香子: ようめさんへ ようめさん、コメントありがとう~~(#^....
  • 斎藤美香子: ダニーへ コメントありがとう。年末風邪ひいた時にビタミ...
  • ダニー: (=^・・^=) 向こうに住んでて、こちらにはたまに仕事で来るんでし ょ?...

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