
さて、1年間も滞っていた投稿を先日から再開しています。
暫くは、この1年間にあったことを振り返っての投稿をして行きたいと思っています。
2003年から1~3回毎年欠かさず仕事・プライベートで行っていたフォークランドでしたが、2020年3月の訪問を最後に、4年間コロナ禍により行くことが出来ませんでした。
一番残念だったのは、某企業様の2020年から予定していた、複数年に渡るフォークランドにおけるプロジェクトが、コロナ禍により中止になったことでした。こちらについては、既に航空券や現地手配も完了していた状態でしたし、フリーランサーの身としては、複数年に渡って収入が保証される大きなお仕事でしたので、コロナ禍で大打撃を受けた方々は数知れずだったと思いますが、私もその一人でした。
そして漸く2024年1~2月に、ツアーという形で4年ぶりにフォークランドへ行くことが出来、フォークランドから帰国後すぐの2024年2月中旬に、今度は長年私のBucket Listにあった「シロフクロウを撮影する」という長年の希望を叶えるべく、カナダの大平原地帯へと向かったのでした。

シロフクロウは非常に見つけることが困難な鳥。冬のカナダの広大な大平原地帯でむやみに車を走らせても、雪原にカモフラージュしてしまうシロフクロウを見つけることはほぼ不可能、と、人生初めてのガイドを使うことにしました。選定にあたっては様々な海外サイトを見て回り、海外の一流のプロカメラマンたちから、「世界一のシロフクロウガイド」と言われるガイドを見つけ出しました。
カナダ中央部の大平原地帯は、真冬は気温はマイナス40度になることも珍しくない極寒の地。風雪で荒れる日もあるとのことで、まずはカメラの防寒対策についていろいろ研究し、準備を進めて行きました。防寒対策グッズをいろいろ用意して現地へ向かいましたが、今時のカメラの性能は素晴らしく、バッテリーの持ちが悪かったくらいで、特にカメラが作動しなくなる等のトラブルは一切ありませんでした。
そして肝心のガイド・・・まさに彼しかいない!と唸るような素晴らしいガイドでした。1週間を一緒に周ったのは、オランダからのセミプロカメラマン2人でしたが、とても気持ちのよい方々で、今でも連絡を取り合っています。
コロナ禍の間は、北海道に何度か撮影に出かけましたが、どこに行っても撮影者で溢れていることが多く、ピリピリした雰囲気の中で諍いなどを目にすることもあり、人の多い場所での撮影に辟易することが何度もありました。
それもあって、カナダの広大な大平原の他の撮影者が一人もいない場所で、3人だけでの撮影というのは、本当に快適で楽しいものでした。そして、期待以上に満足の行く写真を撮ることが出来ました。
私のBucket Listには、どうしても行きたい場所があと2カ所あります。コロナ禍が起きる前は、「いつか行ければ」という感じでしたが、不安定な世界情勢・気候・年々弱くなる一方の日本の国力など、そして2年前に膝を痛めて前のように俊敏に動けなくなった自分を考えれば、「いつか」というのが叶わなくなる時が来るかもしれない、そんな思いを強くしています。

そんなことで、来年2026年2月に、その2か所のうちの1カ所に行くことを計画中です。最後の1カ所は、行く手段が船に限られる絶海の孤島なのに、定期船はなく、数か月に1回ほど不定期である漁船等をうまく見つけても、荒れる海域を片道丸7日間かかる船旅。しかも到着しても海が荒れて何日も上陸出来ないことから、「世界で最も遠い島」と形容される場所なので、最後の1カ所は、かなりハードルが高そうです。ここに行った人で直接知っているのは、ドイツ人の友人一人だけなのですが、彼は2か月の予定で行ったのですが、結局帰路の船がなかなか見つからず4か月も滞在することになったようなので、本当にハードルが高そうです。