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March 19th
2011

被災地仙台・及び福島第一原発近隣住民からの現地報告(3)

カテゴリー: My Life / My Disney, Weblog, 東日本大震災

 

震災以降、1つのことをするのに時間がかかりすぎるせいか、時間があっという間に流れていく感覚で、震災から既に1週間以上経ったなんて、本当に信じられません。

食料買出し、給水場への水調達・・・どれも半日がかりの作業な上、得られるものは少ないので、何度も行かねばならず、昨日あたりまでは本当に毎日があっという間でした。

 

でも今日は久しぶりにちょっと余裕のある1日が過ごせました。
というのも、全国各地の友人たちが、不足していた食料を再開した宅急便で送ってくれたと聞いたから。

まだまだ到着には時間がかかると思いますが、とりあえず、到着までは細々と質素にやっていれば、飢え死にしないくらいの食料はあるので、もうこれ以上買出しなどには行かないことにしました。

無用な買いだめはしたくないし、本当に食料のない人や、お子さんなどがいらっしゃる方々に、物資が少しでも回ればと思います。

 

少し気持ちの余裕が持てた今日、ガラス片などを片付けただけで、地震で屋内のものが倒れて散らかったままだった部屋を片付け、掃除機をかけることが出来ました。そして、久しぶりに紅茶を入れて、30分ほど何もしないでぼーっとした時間を持つことが出来ました。

これだけのことで、なんだか気持ちに大きく余裕が出来たような気がします。

 

うちの愛猫のタビは繊細で、以前は震度3程度の地震でも、家の中を逃げ惑ったり大騒ぎしてましたが、最近はあまりに余震が多いので、地震慣れしてきたのか(笑)、あまり動揺しなくなってきました。

それでも食欲が落ちる、吐く(→吐くのは、必ず私が給水所や買出しなどで、半日くらい家を空けるた時なので、一人で不安になるのかと思います)などのストレス症状は見られるので、以前にも増して触れ合う時間を長くしようとしています。

というか・・・
この地震のせいで、5~6月の長期取材がなくなったし、東京出張にも行けなくなって、文字通り開店休業状態なの(笑)で、タビといられる時間は確実に長くなっています(爆)。

 

当面の収入の見通しがなくなって、まあ金銭的な不安はありますが、それでも身内や家を失った方々の不安に比べれば、そんなことは何でもありませんので、あまり気にしないようにしています。

それよりはまずは地元の復興!!皆が少しずつ元気を取り戻せる環境が整うことを祈念してやみません。

 

そして、現在の私の最大関心事は、勿論原発近くの実家のこと。

先日、件の原発関係で退避している父と電話で話した時に、滅多に激高しない父が激高し、自分の思いを切々と語るのを聞いて涙が出ました。努めて平静を装っていたけれど、やっぱり故郷を離れて慣れない都市生活(福島県の郡山市に退避してます)、世間話ができるような知人もいない土地、母と二人きりの生活。そして何より、原発の先の見えない状況・・・。

事の発端は、「今月中には家に帰りたいし、帰れると思う。」という父の言葉に、「今月なんか帰れるはずがない。非現実的に最大限楽観視しても数ヶ月、現実的には数年の可能性もあるし、最悪の場合はもう帰れないんじゃないか。」と思わず言ってしまったこと。

 

それに対し、父は、故郷への強い思いを、激高しながら切々と語り始めました。何世代にも渡って農業を営み、田舎に住み続けてきた家系の家長として、故郷に向ける思いは、私が想像する以上なのだと、改めて思い知らされました。

そして、両親のストレスの度合いの高さも感じ、胸が痛くなりました。まあ、良い方に考えれば、ああやって激高し自分の思いを語ったことで、少しガス抜きできたのなら・・・と思います。

 

海外でも、そして国内の福島からかなり距離のある地域でも、放射能に対してかなり過敏な反応が見られます。勿論万全を期して自分の身を守ることは大切だと思います。

でも・・・現在私がいる仙台市は件の原発から95kmほどですが、ここでは誰も過敏な反応などしていません・・・というか、そんな余裕はないのです。その前に生活の基本部分を維持するためには、過敏な反応などしていたら、何も出来ないのです。

そして、全国各地から自治体や各方面の援助隊の方々や被災者自身も、復興のために全力でがんばっています。そんな方々を日々目にしている私としては、以前よりも自分の住む土地への誇りや連帯感を強く感じています。

健康に直ちに影響がない値であるわけですから(→語弊や賛否両論あると思いますが)、子供もいなく立派な中年(爆)である私は、ここで見えない放射能にびくびくし、消極的な生活をするのではなく、逆に積極的に堂々と生活し、そして自分の生活にもう少し余裕が出たら、復興のボランティア活動などにも参加していきたいと思っています。

 

原発関係については、遠い地域よりも逆に近隣地域の人間の方が落ち着いているような気がします。勿論今後事態が悪くなった時への備えも考えることも大切ですが、人間普通に生活していても、事故や病気でいつ何時命がなくなるかも知れないものです。

というか現在の原発の放射能で死ぬ確率より、そうした事故や病気で命を落とす確率の方がずっと大きいかも・・・それなのに、まだ起こっていない事故や病気に対し、びくびくして生きている人なんかいないですよね。

 

私など仕事柄、年間の飛行機搭乗による被爆量だって結構なものだと思います。そんなの気にしたこともないし。

 

今回残念ながら、我が故郷FUKUSHIMAの名は、不本意な形で世界に知られるようになってしまいました。その前は、FUKUSHIMA PEACH(→欧米にたくさん輸出されてるので)で知られていただけかと思うので、返す返す無念です。

とにかく、今危険な現場で自分の身を犠牲する覚悟で奮闘している方々のお力を信じ、私も冷静に地元の復興について考えていきたいと思っています。

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コメント / トラックバック10件

  1. トム より:

    お父様、やはりガス抜きは必要ですよ。
    しっかりサポートして差し上げてくださいね!
    TABIさんも無理は禁物です。

  2. Takema より:

    一気に元通りにするのは無理でも、
    昨日より今日、今日より明日、少しずつ少しずつ
    前に進んでいくのだろうと思いますし、是非そうしていかなければ!

    まだしばらくは大変な日々が続くと思いますが、
    お互いにできることを考えてやっていきましょう。

  3. くみ より:

    送り物が着くの楽しみですね。
    私までなんとなく楽しみです(^▽^)。
    TABIさんは布団のなかでタビちゃんとぬくぬく
    贈り物を待っていてくださいね。

    きっといつの日かFUKUSHIMAは
    復活した奇跡の土地として世界中に
    有名になることを信じています。チェルノブイリ
    とは違います。「こんなのどかで豊かな場所がそんな
    大変な目に遭ったんだね」って世界中の修学旅行生
    が教訓を学ぶために訪れる場所になると思う。
    比較の問題じゃないけども私達は阪神大震災を経てなお今回の
    震災でより多くのことを学んだし今も学び続けている最中です。
    特に被災地以外の人たちは電力について、消費生活について
    感じた事はとても多いです。震災が奪ったものも生み出した膿も
    多いけどもそれよりもはるかに多くの本当に大切な事を私たちは
    得たのだと信じたいです。というか確信し世界中に宣言して回りたいです。
    TABIさん、私たちみんな応援してますからね!

  4. かよぱ より:

    TABIさんが無事でよかったです。
    災害のために不自由な暮らしも続くことでしょうが、もっとつらい人がいるからといって、自分を抑えたりしないでね。
    つらいってことは他の人と比べることじゃないです。
    と、的外れな事書いちゃってごめんなさいだけど、半分は自分に対しての言葉です。

    以前、代々農業をされている方と、土地のお話したときに、「サラリーマンは何かあれば非難袋をしょって逃げればいいけど、俺たちは土地をしょってにげるわけにはいかないんだ!」とおっしゃってました。
    同じ地域に住んでいても、土地とその場所に対する思い入れは、耕している人が一番強いのかもしれないですね。いつも大地から恵みを受けていることを、誰よりも知って、それゆえにその土地を大事に守っている人たちですもんね。
    そんなことを言ったのは、おっさんでしたが、風と共に去りぬのスカーレットオハラが、最後に「タラへ・・・」と言ったシーンがダブって見えました。
    いつになるかとかわからないけど、TABIさんのご両親の大切な土地で、TABIさんの大切な故郷に、また明るい日々が戻って来ると信じてます。人と土地はいつも強い絆でつながってるんだからねー。

  5. 斎藤美香子 より:

    トムさんへ

    はい。あれでガス抜きできたかも知れません。
    今日は明るいニュース(電源が通ったり・・・)が入ったので、電話で話しても、とてもうれしそうでした。

  6. 斎藤美香子 より:

    Takemaさんへ

    ありがとうございます。
    Takemaさんのおっしゃるとおりですね。
    被災地に関しては、たくさんの方々の努力と、日本中の熱い応援のおかげで、日々良くなっていますものね。

    原発もまだ安心は出来ませんが、よいニュースや進展も見られるので、こちらが落ち着けばもう言うことはありません!!

  7. 斎藤美香子 より:

    くみさんへ

    くみさんも、「何か救援物資を」ってお申し出してくれて・・・ホントにありがとう(涙)。

    いつもあったかいメッセージをもらってるけど、今回のは特に・・・心に響きましたよ。何回も読み返した。
    うん。そうよね。そういうことでFUKUSHIMAという名が知られていける日が来るかも・・というかくるようにしていかなくちゃ!と
    思いました。
    すっごく元気でた!くみさん、ありがとう。

  8. 斎藤美香子 より:

    かよぱさんへ

    最近からだの調子はどうですか?だんだんご病気とのお付き合いの仕方になれていってるといいのですが・・・。

    かよぱさんの今回のメッセージもすご~く心に響きました。
    おっしゃる通り!そういうことで自分を抑えていると、知らず知らずのうちに、精神的疲労やストレスがたまるらしいですもんね。
    あの大声でどなっても周囲に聞こえないという「壷」買おうかな(爆)。よく通販で売ってるやつ(笑)。

    土地・・・ホントにかよぱさんがおっしゃる通りで、やっぱり根無し草みたいな私には、わからない深い思いがあるんだな~と思います。でも、今日あたりから原発関係も明るい光が遠くに見えてきたし・・・とにかくいいほうにいくといいな・・・

  9. 寺沢玲子 より:

    慣れないインターネット、<ペンギン>をキーワードに二日掛かりでこのページを探し出しました。ご両親の事、胸が痛みます。様子が目に浮かびます。お世話になった方々から問い合わせが殺到していますので、ご無事とだけは伝えてあります。時々このブログを覗くから返信無用です。身体にだけは気をつけてください。

  10. 斎藤美香子 より:

    寺沢さんへ

    お返事遅れてごめんなさい!!
    昨日久しぶりに寺沢さんとお話できて、うれしかったです。
    また、我が家の安否確認窓口みたいな感じになってしまい、ご迷惑をおかけしました。

    飛田さんや小島さん、ハリッシュ・カパディア、そして何より寺沢さん・・・父と共通の友人知人の皆さんとお付き合い出来ている幸せを感じます。

    落ち着いたらタビに会いにきてくださいね!!

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  • 斎藤美香子: シャンティcocoさんへ cocoさん、おひさぁ~~(#^.^#)...
  • シャンティcoco: ふぅ。やっとここに入れた・・・ と思ったら、...
  • 斎藤美香子: ようめさんへ ようめさん、コメントありがとう~~(#^....
  • 斎藤美香子: ダニーへ コメントありがとう。年末風邪ひいた時にビタミ...
  • ダニー: (=^・・^=) 向こうに住んでて、こちらにはたまに仕事で来るんでし ょ?...

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