ミナミアメリカオットセイ

南半球に位置するフォークランドはこれから夏を迎えますが、予想通りこの2020-21シーズンはコロナ禍により、現地では外国人の受け入れはしないもようです。

現地で2020-21シーズンに予定されていた仕事は、4~5月頃の時点でほぼ中止が決まり、最後の1つも、先日フォークランド政府が正式に「少なくとも2020.12.31までは外国人の入国禁止」と発表したのを受けて、先日中止になりました。
残念ではありますが、考えてみれば、このコロナ禍が起こったタイミングは、絶妙にベストのタイミングであったとも言えます。
2020年3月のツアーは、まさにギリギリで催行することが出来ましたし、2020-21シーズンの仕事も、もし直前にコロナ禍が起きての直前中止、或いは現地にいるタイミングで中止となったら、既に各種の費用が発生し、次シーズンに延期というのも難しかったかも知れません。
それが、大きな混乱なく中止出来るタイミングで起こったというのは、ある意味恵まれていたと考えるべきでしょう。

フォークランド政府が8/5付で発表した公式発表は、以下のとおりです。

①業務・観光等目的を問わず、外国籍の人間の入国は、少なくとも2020.12.31までは禁止。それ以降については、10月に追加発表。
②フォークランド在住者については、イギリスへの渡航は認めるが、帰国後は14日間の完全隔離とする。

虹とジェンツー

この発表を受け、現地観光業関係者は一斉に顧客への渡航中止を通達し、そのロスを埋めるべく、国内客向けのアピールを始めました。
例えば、ここ数年は数年先の予約も埋まってしまう勢いで、現地の人々が利用するのはほぼ不可能だった人気の宿などは、早速地元客に向けて2020年12月までの予約を開始。驚くべきことに、予約開始後半日で80%がうまってしまったとか。
私も、ここの2021-22年の予約を2年前に取っていたのですが、今年の仕事が来年に延期になったことにより、この予約は中止せざるを得なくなり、2022-23年で予約を取り直しをしようとしたところ、2022-23年シーズンはもう1日も空きがない状況で、2024年で取り直しをしました。なんとまあ、凄まじい状況です。

私が初めてフォークランドに行った2003年は、それこそ直前の1か月前に予約を入れても十分どこも空きがある、といった状況でした。2010年頃でも半年~1年前の計画でも大丈夫といった感じでしたが、ここ数年は1年前の予約では遅すぎる、という状況です。

こういった状況になると、自分は本当にいい時代に旅して来たな、と思います。そして、こんなコロナ禍ではありますが、例えば去年催行した北極の島を含むアラスカツアーなども、今年だったら不可能でしたし、来年以降も、不確定要素が多すぎて大変だったことでしょう。

ということで、仕事への影響も多大ではありますが、そこは私だけではなく、人類全体の試練と思えばそんなにストレスもなく、元々家に引き篭もっていることも嫌いではないので、今まで出来なかったことをやったり、目を向けたり、と発見の多い日々でもあります。
長くなりましたが、久しぶりの更新はこの辺で。

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