数日後、アラスカ、およびその北極圏に旅立ちます。

Denali NP, Alaska

アラスカは今回で5回目。北極圏は、グリーンランド(2回)、スバールバル、アラスカに次いで4回目になります。

去年もほぼ同じ日程で出発したのですが、去年と違うのは、北極海の小島へ行くこと。そして、ゲストの方々をお連れするということ。

グリーンランドに行っても、フォークランドに行っても、once-in-a-lifetime、「一生に一度」と思ったことはないのですが、今度の北極圏の小島Barter Islandは一生に一度だろうな、と初めて思っています。

勿論お目当てはホッキョクグマですが、現在世界で一番「健康な」ホッキョクグマが数多く観られるのは、このBarter Islandだと思います。しかし、地球温暖化等で彼等の住処が脅かされている中、そこでさえもいつまでホッキョクグマを見ることが出来るのか、とも同時に思います。

去年久しぶりにアラスカを訪れてみて、改めてアラスカの短い秋の素晴らしさに感嘆し、来年も、と思い、同行者を募集しました。

短いアラスカの秋は、比較的天候が安定し、北米大陸最高峰のデナリ山をはじめとした雪峰を眺めやすい時期であるとともに、ツンドラが赤い絨毯に彩られ、黄葉が美しく、ベリー類等秋の恵みをもたらす時期でもあります。去年も写真のように、デナリ山を青空の下で眺めることが出来ました。

そして、夜の漆黒の闇が戻り、オーロラ鑑賞と野生動物観察の両方が出来る貴重な時期でもあります。

各地では、トウヒや白樺林に囲まれた自然豊かな立地のコテージ等に泊まる予定で、動物観察やオーロラ観察と共に楽しみなのは、大好きな星野道夫さんの本を、そうしたコテージでゆっくりと堪能することです。

星野さんの本はすべて所有していて、お気に入りのものなどは、文章を暗記するくらい読み込んでいるのですが、アラスカについて紡ぐ言葉と表現の美しさにおいては、魔法使いのような星野さんの本を、現実にそこに描かれている世界の中で読むのは、この上ない贅沢な時間です。

アラスカ、デナリ国立公園

去年群れに遭遇して、わずか2mほどの距離で私の前を過ぎて行ったムースたちにまた会えるだろうか・・・そんなことを考えるだけでもとても幸せな気持ちになります。

コメントを残す