世はコロナ一色ですが、コロナ渦がなければ今頃フォークランドに長期出張中だったはずなので、残念です。
特に、今年は行くはずだった島等に、はぐれヒゲペンギン、ロイヤルペンギンが来ているようなので、本来5種しか見られないフォークランドで、はぐれキタイワトビと合わせて8種類のペンギンが見られた絶好の機会を逃してしまったようです。

更に、来たる12月14日には、皆既日食が現地で見られるようで、皆既日食の下でのペンギンを撮影したかった~、ペンギンたちがどんな反応をするのか見たかった~と、悔しさが募ります。

ゾウアザラシ

話は変わりますが、最近「正義漢ぶった他人叩き」が、日本でとみに酷くなっているように思います。
そのために、他人の目に怯え、不謹慎だと言われることを過度に恐れる人が多くなり、もはや「一億総監視社会」になりつつあるような気さえしてきます。
先日の菅総理の「ガースーです」発言も大分叩かれましたが、そのくらいのユーモアがあってもいい気がするのは私だけでしょうか。

毎度、堅い記事ばかり載せるフォークランド政府のFBに、知事(日本で言えば総理です)のこんな宣言文が載っていました。日本ではこんなユーモア、考えられないかも、ですね。訳文全部掲載します。

伝染病コントロール(コロナウイルス防疫)規定2020隔離措置免除について

サンタクロース氏に、フォークランド入国のための医療許可証と労働許可証が与えられたことを聞きましたが、これはクロース氏がきちんとトナカイの世話をしていることを考えれば、驚くことではないでしょう。氏は、定期的に手を洗い、お互いに思いやるなど頑張って来た老若男女にプレゼントを運ぶという「必要不可欠な仕事」を行います。フォークランドに入国する者は、たとえ魔法の空飛ぶそりであっても、例外措置がなければ2週間の隔離措置が必要です。でも、クロース氏に隔離が必要ということは、つまり皆さんにすべてのプレゼントを時間通り配ることが出来ないということ、そして、またそんなに長い期間室内にいれば、クロース氏は「サンタ恐怖症」を患ってしまうでしょう。私はこの件を、議会で議員及び法務長官と話し合いました。そして、ここに「楽しみ宣言」を布告し、クロース氏の隔離免除を決定することとします。これで、クロース氏はすべてのプレゼントを時間通りに配ることができるようになるでしょう。

<指示>
伝染病コントール法(コロナウイルス防疫)2020年規定6条(3)に基づいて、私は以下の指示をするものとします。2020年12月24日もしくはその前にフォークランドにそりで到着するクロース氏を、以下の条件の下、隔離措置を免除するものとします。
(a)少年少女たちがクロース氏のために残しておいたシェリー酒とミンスパイを食べる時以外は、クロース氏は常にマスクをすること。
(b)ルドルフやほかのすべてのトナカイの鼻のスワブテストを行い、彼らが、「co-ho-ho-vidフリー」であることを証明すること

2020年12月11日
N. J. PHILLIPS C.B.E.
フォークランド知事

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