「どうしてフォークランドを、ライフワークに?」

「フォークランドに興味を持ったきっかけは?」

この手の質問を、これまで何度受けてきたことでしょう・・・。

2003.3
初フォークランド時の写真

大抵の場合は、「まあ、いろいろ偶然が重なって・・・ははは・・・」というような曖昧な答えで、お茶を濁して来たように思います。

「幼少の頃からペンギンが好きで、ずっと憧れの土地だったんです!」というようなピシッとした答えが出来ればいいのでしょうが、実はそういうわけでもない(→だからこそ、先日の『マ●コの知らない世界』への出演依頼を断った!?:爆)。

ペンギンは子供の頃から好きだったけれど、猫ほど好きだったわけでもない。

曖昧な答えではありますが、「いろいろ偶然が重なって」という一言に尽きるように思います。でも、思い起こせば、本当に誰一人にも、きちんとその背景を説明したことがないような気さえしてきました(笑)。

そこで何となく思い立った今回、このあたりを詳細に、何回かに分けて書いていきたいと思います。と言っても、壮大なドラマがあったわけでもなく、とてつもなく崇高な信念があったわけでもなく・・・

でも、

「きっと、皆人生の方向性なんて、こんな偶然で決まることもよくあるよね」

と、私としてはユルユルと思っているのですが・・・。

私が初めてフォークランドに行ったのは2003年の2月。

当時、私はある分岐点にいました。

番組制作コーディネーターとしてのキャリアを開始して約10年。それまでは、ほぼインド亜大陸での仕事が9割。その頃インドは高度成長期。妹尾河童さんや横尾忠則さんが描くような、日本人にとっての所謂「ザ・インド的面白さ・摩訶不思議さ」が急激に失われてきた頃でした。それに加え、1990年代、インドには入域が制限されていた場所がまだたくさんあり、私も現地の強いコネを使った、許可取得に1~2年も要するような「世界初取材」というような番組にも何度か関わってきましたが、2000年代になるとそうした地域の入域も緩和され、先述の「ザ・インド的不思議要素」が急激に失われてきたこともあってか、インドのドキュメンタリーは徐々に減っていました。

そして、そんな中、日本のテレビからほぼインドのドキュメンタリーが消えることになる、致命的な事件が発生したのでした。

(次回につづく)

注)「マ●コの知らない世界」への出演依頼を断ったのは事実ですが、理由は「生粋&正統派のペンギンマニアではない」、ということだけではなく、他にもありました(;^ω^)

4 thoughts on “フォークランドがライフワークになった訳”

  1. <次回に続く>の次回がもう気になって気になって・・

    1. あら、玲子さん、そんな風に言ってくださって嬉しいわ♥

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